DX成功-チャレンジ-(行政編)-(第10回)

(マリ)ハチベーさん、こんにちは。お忙しいところすみません。

(ハチベー)いえいえ、どうしましたか?

(マリ)実は、富士通がメインフレームの製造・販売から撤退するというニュースを聞いて、うちのシステムもどうしたらいいか悩んでいます。

(ハチベー)そうか。富士通は国内メインフレーム市場で首位だったので、その撤退は大きな衝撃だね。

(マリ)そうなんですよ。うちのシステムは富士通のメインフレームを使っていて、住民サービスや行政業務に欠かせないの。でも、保守や運用に高いコストがかかっていて、人材も不足している。

(ハチベー)それは大変だね。私も以前は同じような状況だった。

(マリ)そうなんですか?どうやって解決されたんですか?

(ハチベー)私はメインフレームからクラウドやオープンシステムへの移行を行いました。

(マリ)移行ですか?それはどんなメリットがありましたか?

(ハチベー)移行することで、システムのコストや人材の負担を軽減することができたんだ。また、システムの柔軟性や拡張性も向上したね。DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進にも寄与したんだ。

(マリ)それは素晴らしいわ。移行にはどのくらいの時間と費用がかかったの?

(ハチベー)俺が担当したシステムは、メインフレームからプライベートクラウドへの移行を行ったんだ。移行には約2年半の期間と約10億円の費用だね。

(マリ)2年半と10億円ですか。それは大きな投資ですね。

(ハチベー)そうですね。でも、移行後はシステムのコストが約半分になったし、人材もオープンシステムに慣れている人が多くなったね。移行前に比べて、システムの運用や改善がしやすくもなった。

(マリ)なるほど。移行するにはどんな手順や方法が必要ですか?

(ハチベー)私は、メインフレームからクラウドやオープンシステムへの移行には、以下の4つのステップが必要なんだ。

1. 現状分析:メインフレーム上で稼働しているシステムやアプリケーションの構造や仕様を把握する。

2. 移行計画:移行先のクラウドやオープンシステムの選定や設計を行う。移行するデータやコードの量や形式を確認する。移行に必要な時間や費用を見積もる。

3. 移行実施:メインフレームからクラウドやオープンシステムへのデータやコードの移植を行う。移植後の動作確認やテストを行う。

4. 移行後対応:メインフレームからクラウドやオープンシステムへの切り替えを行う。メインフレームの廃棄や解約を行う。移行後のシステムの運用や保守を行う。

(マリ)それぞれのステップで、どんな困難や課題がありましたか?

(ハチベー)困難や課題は、

– 現状分析では、メインフレーム上で稼働しているシステムやアプリケーションが古くて複雑で、ドキュメントも不足していることが多かった。そのため、正確に把握するのに時間がかかった。

– 移行計画では、メインフレームとクラウドやオープンシステムとの互換性や性能差を考慮する必要があった。また、移行するデータやコードの量や形式によっては、変換ツールやサービスを利用する必要もあった。

– 移行実施では、データやコードの移植に失敗した場合や、移植後の動作確認やテストで不具合が発生した場合に対応する必要があった。そのため、移行前に十分なバックアップやリカバリー計画を立てることが重要でした。

– 移行後対応では、メインフレームからクラウドやオープンシステムへの切り替え時に、システムの停止時間や影響範囲を最小限に抑えることが課題でした。また、移行後のシステムの運用や保守に関するノウハウやルールを整備することも必要でした。

(マリ)それは大変だったでしょう。でも、移行することで得られたメリットは大きいですね。

(ハチベー)そう。移行することで、システムのコストや人材の負担を軽減することができた。また、システムの柔軟性や拡張性も向上しました。DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進にも寄与した。

(マリ)DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進にはどのように寄与したの?

(ハチベー)DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用してビジネスや社会を変革することです。私たちのシステムは、金融業界における決済サービスを提供しています。メインフレームからクラウドやオープンシステムへの移行によって、以下のようなDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することができた。

– 顧客体験の向上:クラウドやオープンシステムは、メインフレームよりも高速かつ安定的な処理が可能。そのため、顧客はより快適かつ安全な決済サービスを利用することができる。

– イノベーションの促進:クラウドやオープンシステムは、メインフレームよりも多様な技術やサービスを利用することができる。そのため、新しい機能やサービスを開発しやすくなる。例えば、AIやブロックチェーンなどの先端技術を活用した決済サービスを提供することができるね。

– データ活用の強化:クラウドやオープンシステムは、メインフレームよりも大量かつ多種多様なデータを収集・分析・活用することができる。そのため、顧客のニーズや傾向を把握しやすくなるんだ。また、データを活用してビジネスや社会に貢献することもできる。例えば、決済データを分析して金融リテラシーの向上や金融犯罪の防止に役立てることができるね。

(マリ)それはすごいですね。メインフレームからクラウドやオープンシステムへの移行は、DX(デジタルトランスフォーメーション)において重要な取り組みだと感じました。

(ハチベー)ありがとう。私たちはこれからもメインフレームからクラウドやオープンシステムへの移行に関するノウハウやソリューションを提供していきたいと思っている。

(マリ)それは素晴らしいですね。今日はお話を聞かせていただきありがとうございました。

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